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【手ブロ】漫画のあとがき

はい、台風のせいで一日で引きこもりーしてた佐々良(中の人モード)です。

さて、手ブロの方に今日あげた漫画についてぽろぽろと。

割と長いので暇なときに読むのを推奨↓


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小噺:夏と思い出と段ボール

「ただいー、ま?」

授業を終え借家に帰宅したとき、『それ』はあった。

「お、おかえり…。」
「縁、おかえりなさい。待ってたの!」

先に帰宅していたらしい従兄弟とその嫁…にみてる兄とグレーテル・アーノルド嬢が
私を迎えてくれた――なぜか机やらテーブルやらで構成されたバリケード越しに。

「いったい何事ぉ?パラ実生に喧嘩でも吹っ掛けられてるとか?」
「ちょっとまて、お前そこから動かないほうがっ。」

妙にびくつく彼らの方に歩いていこうとすると、数歩もしないうちに

ガツン

「「ひっ。」」
前方から異口同音に短い悲鳴。ともにけっこうな痛みが足に来た。

「…いったぁ…何これ。」

バリケードばかりに目を向けてしまったため普通なら見逃すのが
難しいサイズの何か――段ボールを蹴り飛ばしたらしい。
よくみると宅配物らしく伝票が張ってあった。

「…爆発とかはしないみたいだな。」
「っはぁ~。」

ほっとしたように立ち上がるてる兄とへたんと、座り込むグレーテル。
何が何だかさっぱりわからない。爆発ってそもそもなんだ。

「ちょっとぉ、人で安全確かめるような荷物って何届いたのさぁ?」
「ちょっとな。」

彼は、思い切り私から目をそらした。
「わ、わからないけど……差出人がね、その…。」

元気が目印!といった彼女がここまで歯切れが悪いのは珍しい。
言われた通り差出人を確認する。

「……これはバリケード作ってもいたしかたないかぁ。」

差出人に母の名前があった。





今のところ危険はないだろうということでバリケードを解除し改めて荷物をみた。

「叔母さんが送ってくれたもの全部が変なものってわけじゃないけどよ?その」
「あー、いーよ。気にしないで。もう母さんだからしょうがないって。」
「ありがとう…ところで、皐月は?」
「なんか人に用があるからって、むこう待ちぃ。遅くはならないって~。」

彼は荷物のあつかいについて気にしていたけど、むしろ私は正しいと思った。
縦がざっと1m、横が70cm、高さ20cm。差出人が誰であろうと
警戒させるような大きさだ。しかも運んだ時にかなりの重量があった。

(母さんもなぁ、甥っ子らにもトラウマ植え付けて、まぁ。)

皆のトラウマになった物は――正直私も思い出したくもない。

「宛名は私かぁ…あけるか。」
「マジか。」
「でなけりゃ始まんないよぉ…そりゃ私も怖いけどぉ。」

多少の肚は括りつつ、グレーテルにハサミをとってくるように頼み
伝票を改めて見る。

「『食品』と『機材』?」

あの、けり上げた感触で食品しか入っていないといわれても非常に困るが

「機材ってなんだよ?」
「私が聞きたいよぉ。だいたいこんな時期に荷をよこすなんて話もなかったしぃ…。」

機材と言われてもやはり思い当たるものが全くないので困る。

「ハサミ、持ってきたよ。」
「サンキュ。」
(二人のやり取りがやたらと神妙な顔つきで行われたので吹きそうになった。)

さっそくとばかりに私は持ってきてもらったハサミでちょいちょいと
テープを切って箱を開けた。
三人で覗き込む。

「これ、なに?」

グレーテルのいうことはもっともだと思う。

「たい焼き機…だねぇ。業務用、材料付き…ってぇ、なんでこんなものを。」

予想外すぎる中身に思わず頭を抱えた。

「うわー懐かしいな、これ!」
「懐かしい?」

一人だけ違う反応をみせ、箱の中身を取り出し始めた彼に私は聞いた。

「これ、叔父さんのだぜ。」
「ええ?!父さんの?」

またまた予想外の回答が返ってきた。

「地元のお祭りで毎年やってたからな…20年ちょいぶりか。お、手紙入ってるぜ」

ほらよ、と渡され、母さんから私に宛てられた手紙を読んでみる。

こちらの安否を気遣う文から始まり、あちらの近況として珍しく長期休暇を
もらいどうしていいか戸惑ったこと。そこで倉庫を片づけ始めたら
これが出てきたことなどが順を追って綴られていた。

『蒼空学園は日本の学校と同じように学事を行っていると聞いています。
秋になれば文化祭なんかもあるでしょうから使ってみたらどうかと思い、
手を入れて送りました。』

と同封物に関して書かれていた。

「まあ、置くところは案外どうにでもなるからいいけど。なんで家にあったのか
気になるよぉ、これ?」
「叔父さんだし持っててもおかしくねーぞ?」
「…父さんってその一言で済むタイプだったんだ…。」

かすかにしか覚えていない父の妙な一面を知ってしまった。

「どうしようかぁ。これ。」
「せっかく送ってもらったし…私、一回使ってみたいな。」

問題の物の処遇に関し、グレーテルがわくわくしながら言った。

「うーん。まあ、そうだねぇ。」
「けどよ、一回型を温めちまうなら、いっぱい作らねーともったいないぜ?」

降って湧いてきたようなものだが、私にも使いたいという好奇心はある。
ところが使用経験があるらしく、てる兄はそんな意見を出した。

「ただいまー!」
「お、帰ってきたぁ。まあ、これは二人にお任せしま~す。」
「丸投げかよ!」

抗議もどこ吹く風。我が最愛の嫁が帰宅したので玄関まで出迎える。

「よすが、ただいま!」
「おかえりぃ、皐月。」

ひょいっと抱き上げて額にいつもどおり『挨拶』をする。

「今日はどうたのぉ?」
「射月さんお話ししてきた!」
「紅君?なんか最近仲良しこだねぇ。」
「さっき、てるお兄ちゃんの声が聞こえたけど…どうしたの?」
「んー母さんから荷物が届いてねぇ…。」

皐月を下ろすと問題の物のある部屋に二人で戻った。

「ただい、わぁっ!」

やはりというか。挨拶の途中ながら皐月は物に驚いているようだ。

「皐月ちゃん、おかえりなさい。」
「おつー。まあ、見ての通りのものが叔母さんから届いてさ。」
「うわー、うわー。すごい!こんなものがあるんだ!」
「皐月ちゃん、型が落ちちゃったら危ないよっ。」

料理人魂をくすぐられるのかグレーテル以上に興奮した様子で
テーブルの上のたい焼き機をぴょんぴょん跳ねながら覗き込み
それをおろおろとグレーテルが止めようとしていた。
そんな風景を微笑ましいなぁと眺めていると、てる兄に肩をたたかれた。

「うい?」
「ところで縁。お前さ、今の段階で何人くらい人呼べるか?」
「人を呼ぶ、ねぇ…がんばれば10以上は呼べそうだけど…。」
「うっし、上出来だな。」

にやりとてる兄は笑った。あの顔をするときはろくなことを考えてない。

「な、何をするのさぁ?」
「人を呼べるだけ呼んで、たい焼き機を使ってみようってだけだぜ!」

と晴れやかにのたまった。

「そうならいいけどぉ…それが一番オーソドックスな方法だよねぇ。」

本当に怪しいが言っていることはまあ筋が通っているといえた。

「じゃあ、今週末あいてるか皆に連絡してみる?」

ついと携帯を取り出して彼に見せた。

「あー貸してくれ。俺が送るよ。」
「ふえ?」

あっさりと私の手から携帯をとるとけっこうな勢いでメールを打ちこんだ。

「そうしーん。そして送信メール削除~。」
「はやっ、というかなんて打ったの?!」
「秘密だぜ~。」

……一体何を送ったんだろうか。こいつは。


title:たいやき く わ な い か ?

はじめましての方ははじめまして。
そうでない方はこんにちは。
縁の従兄弟兼保護者っぽい何かのにみてると申します。
今回、ひょんなことから入手いたしました、たい焼き機の
試運転兼ねの試食会を執り行いたいともいます。
また基本的な材料はこちらでご用意いたしますが
独創的な新メニューも絶賛募集しております。

開催日は2019/8/○○
場所は添付されたMAPファイルをご参考ください。
ご参加お待ちしています。

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